ポロロンデザイン事務所

Web制作会社へ依頼する前に、考えておくべきこと
【ガイドブック:検討リスト付】

Web制作会社へ依頼する前に考えておくべきこと

ホームページで製品や会社をアピールしたいけど、
どうアピールしたらいいか分からない企業様へ

どうアピールしたらいいか分からない

当事務所(ポロロンデザイン事務所)では、デザインの相談を年間数十社させていただいています。

その中で最も多いご相談内容は、
「ホームページで製品や会社をアピールしたいけど、どうアピールしたらいいか分からない」
というものです。

もう少し具体的に言うと
「ホームページのリニューアルで会社の魅力をアップしたい。」
「自社開発の製品をネットで有名にしたい。」
「跡取り社長として若い発想でネットを使用して何かしたい。」
というもので、その後に「けど、どうアピールしたらいいの分からない」が続きます。

「どうアピールしたらいいのか分からない」ままの状態で一般的なWeb制作会社に話しても「貴社が分からないことはこちらもわからないですね…。」と思われ案件は進まないでしょう。

一体何が足りないのか…。

そこで、今回は、企業の社長様、部門長様、ホームページの担当様向けに「Web制作会社に依頼する前に、考えておくべきこと」をご案内したいと思います。
ダウンロード資料「Web制作会社に依頼する前に、考えておくべきこと」では「検討リスト」もご用意しています。 是非、ご活用ください。

 

Web制作会社へ依頼する前に、考えておくべきこと

たとえば貴社が「自社開発の炊飯器をネット販売したいので何かアピールの提案をしてください」とWeb制作会社に依頼したとします。Web制作会社は貴社がどうアピールしたいのか分からないので、とりあえずネット販売システム構築だけを提案するでしょう。けど、貴社は「違う、そうじゃない!」と思うのではないでしょうか。

本当は、貴社としてはSNSやパンフ、特設ページなども駆使して、炊飯器のすごさを盛り上げてアピールする提案が欲しかったのではないでしょうか。けど、それには何かが足りないのです。一体何が足りないのか…。

それは製品の「テーマ(誰に、何を、どのように)」が伝え足りなかったのです。

「テーマ」が分かれば最強です。ホームページ制作も、パンフレット制作も、ネット施策も、パッケージデザインも、販売方法も、ブランディングでも全てにおいて「テーマ」が起点となり展開していけるんです。

ネットやホームページはあくまで手段です。手段を活かすためには「テーマ(誰に、何を、どのように)」をしっかり定義すると自ずとネットやホームページで何をやればいいのかが導き出されていきます。
是非、頑張って作ってみてください。

ポイント!

たまに製品の「テーマ(誰に、何を、どのように)」をWeb制作会社に作ってもらえると思っている方もいらっしゃるようなのですが「テーマ」は経営方針でもあります。
貴社内で事業をよく知っている人でないと作ることが難しいです。
Web制作会社はネットで何ができるかは提案できますが、貴社や貴社業界には素人ですから、ほんの少しお話しただけで貴社製品の「テーマ」を作ることは難しいかと思います。
それでもご自分だけでは「テーマ」を作ることが難しいという場合は、ポロロンデザイン事務所にご相談ください。

 

テーマはどこにあるのか

製品の「テーマ」を明文化するだけ

実は「テーマ」は、製品の責任者である社長様や部門長様などの頭の中には既に存在している場合が多いです。
貴社内では自社の立ち位置、競合、マーケットの情報、顧客からのリクエストなど社員は当たり前のように知っていると思っているため、製品の「テーマ」を明文化していないことがあります。
ということは「明文化するだけ!」で「テーマ」ができちゃうということです。

といっても、他人に理解しやすいように「テーマ」を作ることには慣れていないかもしれませんので、「テーマ」の作り方をお伝えいたします。

 

テーマの作り方
~炊飯器をアピールする想定での実践例~

「自社開発の炊飯器をネット限定販売したい」という企業様の「テーマ」作成を例にわかりやすくお伝えします。

誰に

「製品を購入する人は誰なのか」を細かく設定します。ペルソナとかプロファイリングとも言われます。
年齢、性別、仕事、役職、趣味、嗜好、製品で解決したいこと、製品によるメリットにより生活や仕事が豊かになること、初めの動機から検索、購入までの行動パターンなどです。
出来ればリアルでいる人物をモデルにするとやりやすいです。モデルには仮の名前を付けておくとより身近になり具体性を持った内容にできます。

たとえば

製品を購入する人は誰なのか
  • 炊飯器といば女性向けと思われがちであるが、昨今の共働き率のアップと独身男性率のアップ、競合が女性向けとしているところが多いことから、当社の炊飯器は、男性40歳前後をメインとしたラインナップとし競合と差別化を図る。
  • 課長部長クラスの40代の為、所得もゆとりがあり、家電や持ち物はこだわりを持っている。そのため値段も少し高い8万円クラスの炊飯器でも購入可能。
  • 炊飯器に対しては、毎日の米とぎは面倒に思うが、無洗米ではない、おいしいお米のご飯が食べたい。
  • 漬物も好きになる年代で、ご飯自体のおいしさにもこだわりを持つ。
  • 健康が気になる年代でもある。
  • ネットは、夜22時以降に寝る前にチェックする。ニュースサイトやIT系の業界サイトなどを閲覧する。週末の夜はFacebookなどSNSも軽くチェックする。友人やよく見るアカウントの人が使っている良さそうな家電は、家電サイトの紹介記事も見て検討することが多い。

何を

製品のこと。
特にターゲットが心動かされる製品のメリットについて(スペックよりはメリット)書きだします。

たとえば

自動米とぎ機能付き高級炊飯器
  • 「自動米とぎ機能付き高級炊飯器」
  • メリット(心動かされる特記すべきこと)
    • 自動米とぎ機能でラクラク (無洗米じゃない、おいしいご飯が食べられる)
    • もちもちふっくらが冷めてもおいしい
    • 糖質の調整機能あり健康に

どのように

どういうイメージをもってほしいのか、ブランド名はどうか、メリットからどんな効果・ベネフィットがあるのか、どういった情報まで知れば購入するか、販売方針などです。

たとえば

  • デザインの雰囲気は、和モダンでシックなインテリアの一部のように、無駄のないデザインで高級さをだす。
  • ブランド名を「kassai」とし「喝采」をいただけるよう願いをこめる。
  • 忙しい男性向けに米とぎ機能付きを一番のメリットとし、自分のゆったりとした時間、趣味の時間が増えることをベネフィットとしアピールする。
  • 2万円くらいの炊飯器よりもちもちに炊き上がることから、おいしさもアピール。
  • ご飯は好きだけど糖質ダイエットしたい方用に、糖度調整機能付きで、健康志向もアピール。
  • 持っていることが、1つのステータスになることが2年後の目標。そのため、数量も限定し希少価値を出す。
  • ネット限定販売の為、実物を触ったり食べたりできないので、口コミなどが必要かと考える。

「テーマ(誰に、何を、どのように)」をご提示いただいた結果

このような製品「テーマ(誰に、何を、どのように)」をご提示いただき、予算感とスケジュール感をご提示いただければ、Web制作会社は貴社にぴったりのネットを使ったアピールのご提案が示できるようになります。

たとえば

テーマをご提示いただいた結果
  • PRとして
    • 自社サイト内に、ブランド「kassai」用のサイトを和モダン高級シックで用意。
    • youtubeにアート系やファッション系の有名な方に出演頂いた動画を掲載し「kassai」サイトにも掲載。
    • 40代がよく見る家電系サイトのタイアップ広告に掲載。サイトに合わせ使い勝手と食レポを中心に少しイメージ  よりはスペック寄りの内容で。
    • ・40代がよく使用しているFACEBOOKやTwitterには イメージ的な動画広告を掲載。
    • 全てのネットの情報が「kassai」サイトに集まるよう構成。
    • 購入したいと思った時に「kassai」サイトからアマゾンに誘導するように構築。
  • ネット販売機能は、
    • 自社サイトに設けると莫大な費用が掛かること。
    • 製品を手に取ることやご飯を試食することもできないため、口コミ機能の充実とユーザーの多さが必要。ということで、アマゾンを利用する。
ポイント!
実は、同じ社内の方でも「テーマ」を明文化するまで「そういうテーマだったのか」と分かっていなかったということも多々あります。ですので、「テーマ」の明文化は社内外の統制のためにもとても重要であるということです。
 

Web制作会社に伝えること

「テーマ」を詳しくお伝えいただいている図

「テーマ」はもちろん詳しくお伝えいただきたいですが、
その他には、

  • その製品を作ろうと思った経緯や将来の目標など
  • 予算感
  • スケジュール感
  • ホームページのみかネットや他アピールツールを使用してもよいのか

などは最低限教えていただくとよろしいと思います。その範囲に合わせてご提案されると思います。
その他「ドメインの有無、写真原稿の有無、機能など」は適宜Web制作会社から質問されると思います。

その後は、Web制作会社から簡単な企画書とお見積が出てくると思います。
そして、ご発注後に、詳細の企画書・値段・スケジュールが出来上がると思います。

 

ホームページやネットを活用して何ができるの?

ホームページは会社案内としてしか利用していないという企業もあると思います。
大変もったいないです。以下のようなことを実現できる可能性があります。

  • 製品や会社の認知度をアップする
    • Web広告やSNSで面白コンテンツのさわりを掲載し拡散してもらい、特設サイトで詳細を掲載する。
      テーマの内容によりますが
      「炊飯器の炊き上がり音のメロディーコンテストをする」
      「炊飯器レシピを毎週掲載する」
      などが企画できます。
  • 製品の購入をしてもらう
    • Web広告やSNS広告からの入口としてアマゾンや自社ネット販売サイトで購入してもらう
  • 希望した新卒をホームページからエントリーしてもらう
    • 新卒採用サイトを特設で作りテーマに合った人材を募集するためSNSなどの連携も活用する。

どれにしても、「テーマ」がとても重要になります。
それでは、皆さま「テーマ」制作をがんばってください。

 

テーマを決める「検討リスト」を作成する。
※ダウンロード資料に「検討リスト」が入っています。

ガイドブック Web制作会社に依頼する前に、考えておくべきこと

ダウンロード資料「Web制作会社に依頼する前に、考えておくべきこと」では「検討リスト」もご用意しています。
是非、ご活用ください。

ダウンロードは以下のボタンより必要事項をご入力ください。追ってダウンロードURLの書いたメールをお送りいたします。

資料ダウンロードフォームへ
 

でも、やっぱり一人ではテーマを作れない場合はどうしたらいいの?

製品の「テーマ(誰に、何を、どのように)」を明文化する時点で、「誰に」「何を」まではできたが「どのように」ができないなど行き詰ることもあるかもしれません。
そういった時には、ポロロンデザイン事務所に「デザインカウンセリング」「Web・PRコンサルティング」というサービスがございます。

「どうアピールしたらいいのか分からない」ままの状態でもポロロンデザイン事務所ではご相談いただけます。