ビジネスパーソン必見!
すぐ使える、デザイナーに上手に依頼するための10のコツ
(検討リスト付)
この記事は、デザインを依頼したことがない方、うまくいかなかったビジネスパーソン向けです。
ビジネスパーソンがデザインについて誤解していること、デザインとは何なのか、デザイン依頼のコツ等が書いてあります。
ポスター、パンフレット、Webサイトなど広告デザイン依頼に役立ちます。
第二章以降は資料をダウンロードしてご覧ください。
当記事とあわせて↓の記事もご覧ください。
新しい記事を投稿しました なぜデザインは敗北してしまうのか https://t.co/jpHQLDtEv3 著者:安達 裕哉
— 安達裕哉(Books&Apps) (@Books_Apps) July 12, 2023
変なデザインが上がってくる不思議現象⁉
変なデザインが上がってきた
この資料では、学習塾のポスターを例に進めていきます。
「ラフデザイン※まで渡してカッコよくしてってメールで頼んだのに、何だこれ⁉」
という経験ありませんか?(依頼したことがない方もこうなる原因を知っておくと損がないです。)
※ラフデザインとはデザイン前に効果を探るため要素をレイアウトした設計図で、本来デザイナーが作るものです。
「デザイナーが悪いんじゃないか」とクライアント様がデザイナーをコロコロ変えてみてもやっぱり同じ結果ということも・・・。
何が原因だと思いますか?
原因は、
- クライアント様がラフデザインまでガチガチに作り込みすぎたこと
- デザイナーからのヒアリング工程を飛ばしたこと
です。
「クライアント様がラフデザインまでガチガチに作り込みすぎたこと」について
デザイナーは、
- クライアント様がこのラフデザインで何を伝えたいのか「目的」がわかりません。
- どこまで変更していいのか必須条件と要望のレベルもわかりません。
場合によっては、クライアント様から「上司にこれで承認をとったから内容は変更できない」と言われると、デザイナーはやれることが色やフォントを整えるレベルしかできなくなるのです。だからラフデザインが小奇麗になったレベルの変なデザインが上がってくるのです。
例えば大喜利を例にすると、お題を出して回答者が自由な発想でこたえる楽しいものですが、上記のガチガチラフデザインの場合は、お題がなくて、回答方法・回答内容をガチガチに指示され、回答者がお題がわからないまま、言われた通りの回答方法・回答内容でしか答えられないという状態です。
大喜利のお題である「目的」をデザイナーは知りたいのです。あとの「ラフデザインや表現」はアートディレクターやデザイナーの領域なのでクライアント様は対応しなくて大丈夫です。デザイナーにおまかせください。
また逆に、何を作りたいか何も情報をいただけないクライアント様の場合もデザイナーは困ってしまいます。誰に、何を、どう思ってほしくて、何をさせたいのか「目的」を重点的にご用意しておいてください。
「デザイナーからのヒアリング工程を飛ばしたこと」について
クライアント様の会社の製品についてデザイナーは素人です。ましてお会いしたことがないクライアント様が何を考えているかデザイナーはわかりません。そのため、デザイナーからのヒアリング無しでは、変なデザインが上がってきやすくなります。
デザイナーがクライアント様にヒアリングをさせていただくと、
- クライアント様が気づいていない、もっと優先順位を上げて伝えるべき「ユーザーにとってのメリット」を見つけてくれる。
- このポスターのあとにWebサイトでは何をさせるべきかなどツール間の連携の提案してくれる。
- どう演出をすると効果的かを提案してくれる。
場合によっては、ヒアリングの場で要素の変更やレイアウトの提案までしてくれる。
などクライアント様にはとってもメリットがあります。
まとめると
- ガチガチラフデザインのみでは、目的不明な上にデザイナーのやれることが限定される。
- ヒアリング無しでは、デザイナーの提案してくれるメリットを受けられない。
ということで、変なデザインが上がってきたということになります。
クライアント様とデザイナーとはもっとコミュニケーションをとり協力してデザイン物を作り上げることがおすすめです。結果として、申し込み増や売上アップ、クライアント様の社内評価アップにつながります。
- クライアント様はラフデザインを作らないでOK
- デザイン前にデザイナーからヒアリングをしてもらう
デザインは「色や形」を整えたり
「カッコよく」したりすることではない
デザインは「目的」を達成するための「手段」
なんとなく、お分かりになってきたかと思います。
デザインは「色や形」を整えたり「カッコよく」したりするためのものではなく、デザインは「目的」を達成するための「手段」なのです。
たとえば、学習塾のポスターの「目的」が「勉強嫌いの子を持つ母親がでもこの塾なら任せられるかもと希望を持ってサイトから相談予約をする」だとすると達成するためにどうポスターに表現していくかという「手段」がデザインです。
「目的」を達成するためうまく表現されたデザインは、違和感なく直感的に「パッと見てわかるデザイン」になります。
デザインは「会社視点」ではなく「ユーザー視点」で考えるべきもの
ポスターにより、どう思ってほしいのか何をさせたいのかをユーザーは考えることなく、自然と誘導されるデザインが最高のデザインです。
ユーザーに行動を促すものとなりますので「目的」を考える際は「会社視点」ではなく「ユーザー視点」で考えるべきものということがわかります。
- デザインは「目的」を達成するための「手段」
- ユーザーが考えることなく自然と誘導されるデザインが最高のデザイン
- 「ユーザー視点」で考えるべき
デザイナーは「目的」を達成するために
ユーザー視点で情報整理、表現をする
デザイナーだから見える、ユーザーが知りたいことを伝える
デザイナーは、第三者だからこそクライアント様には見えにくいことが岡目八目※で見えることがあります。デザイナーは、クライアント様とユーザーの間の通訳のような役目でもあります。クライアント様が本当に伝えたかったこととユーザーが本当に知りたかったことを伝わりやすいように表現します。
※岡目八目とは、当事者よりも部外者である第三者の立場のほうが、事態を正確に判断できるという意味。(出典:weblio辞書)
情報は「何が得られるか」簡潔に、コンマ数秒の勝負
現在は、スマートフォンやネットなどの情報過多の時代ですので、紙媒体であっても「タイトル」と「何が得られるか」がコンマ数秒でわからなければ読み進んでもらえません。
昔によくあった「信頼と実績」「高品質」「皆様に愛されて30年」など会社視点の情報は、もう誰も反応しません。ユーザーに響く「偏差値20アップ確約」「先着50個限定半額」などわかりやすく「何が得られるか」に集中して情報の精査やリライトもします。
それと、今までのデザイナー経験から「こういう情報を優先で目立たせ、こう演出したほうが、効果的だ」というレイアウト技術もあります。
ポスターであってもコンマ数秒の勝負になります。そういったことを念頭に情報の整理をデザイナーはしているのです。
デザインは「デザインコンセプト」「ラフデザイン」が本体
クライアント様に「目的」などの情報をお知らせ頂き、デザイナーはどう表現していくか「デザインコンセプト」「ラフデザイン」を作り上げます。ここまでの時点でほぼデザインの仕事は終わりと言っても過言ではないくらいです。 「デザインコンセプト」「ラフデザイン」がデザインの設計図となり本体と考えてもいいくらい一番頭を使い時間のかかる仕事になります。
その後のデザイン作業は、この設計図に忠実に仕上げていくだけです。
ですので、この設計図はデザイナーにお任せいただきたい重要なところなのです。
- デザイナーは、クライアント様に見えにくいことが見える
- デザイナーは、コンマ数秒で「何が得られるか」わかるように、情報の整理、リライト、レイアウトする技術がある
- ラフデザインは、デザイナーの重要な仕事
続きは資料をダウンロードしてご覧ください。
ダウンロード資料には「ビジネスパーソン必見!すぐ使える、デザイナーに上手に依頼するための10のコツ(検討リスト付き)」全編が書いてあります。ぜひダウンロードしてください。
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※何もかも初めてでどこから手を付けていいのかわからないというクライアント様は、ポロロンデザイン事務所の単発のコンサルティング「デザインカウンセリング」がおすすめです。